もう無理しない!仕事と家庭のリアルな両立術

ちょっと心が軽くなる働き方のヒントを紹介します

給料はどのくらい?時短勤務で働くメリット・デメリット

育児や介護と仕事を両立する看護師にとって、「時短勤務」は非常に重要な選択肢の一つです。この制度は、改正育児・介護休業法によって定められた、企業の義務となっているもので、原則として1日の所定労働時間を6時間とすることが基本です。職場によっては、「1日8時間勤務で週3日」のように、個々の希望に合わせた柔軟な働き方が可能な場合もあるため、まずは勤務先に相談してみると良いでしょう。

時短勤務を選択する上で、収入面の変化は避けて通れません。フルタイム勤務と比較して、単純計算で月5万円ほど収入が減るケースが多く、賞与が支給される場合も勤務時間に応じて減額されることは考慮しておく必要があります。また、制度はあっても、現場での運用がスムーズにいかないケースも残念ながら存在します。時短勤務のはずがサービス残業で結局フルタイム並みの業務量になったり、定時で上がることに周囲からあからさまに嫌な顔をされたり、といった声が聞かれるのも事実です。

しかし、そうした課題はありつつも、時短勤務にはそれを上回る大きなメリットがあります。なんといっても最大の利点は、子どもと過ごす時間をしっかり確保できることではないでしょうか。保育園のお迎えに余裕を持って行けたり、帰りに一緒に買い物をしたりと、慌ただしいながらも貴重な日常を大切にできます。また、勤務時間が短くなることで、心と身体を休ませる時間が生まれ、この余裕が結果的に日々の看護の質を高めることにも繋がるでしょう。

一方で、事前に知っておきたいデメリットも存在します。収入の減少に加え、他のスタッフとのコミュニケーションが不足しがちになることがあります。これは、周りが「早く帰してあげよう」と気遣って話しかけづらかったり、勤務後に行われるミーティングや勉強会に参加できなかったりすることが主な原因です。特に育休復帰直後は、周りについて行けずに孤独を感じることもあるかもしれません。だからこそ、長く働く職場であれば、チームの一員として自分から積極的に情報をキャッチしにいったり、こまめにコミュニケーションを取ったりする姿勢が、より一層大切になるでしょう。

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